『腐葉土』、『蟻の棲み家』、『大絵画展』で有名な小説家の望月諒子氏。
愛媛県生まれで銀行勤務後、学習塾を経営。
2001年に『神の手』(電子書籍)で小説家デビューし、
2011年に『大絵画展』で第14回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞されました。
望月諒子氏の作品を読んだ方のレビューやSNSを見ると
「読みにくい」、「読みづらい」との感想がよく書かれています。
「大絵画展」(望月諒子)読了。話の大枠はスケールが大きく面白いし、二転三転する展開もいいのだが…いかんせん読みにくいし、ややこしい。いらない場面も多いし。もうちょっと伏線が整理出来れば、映像化にも向くドラマチックな一冊かと。
— mami (@micankan) June 19, 2013
望月諒子『蟻の棲み家』おもしろくなくて挫折。文章が読みづらい。テンポが悪い。説明が説教臭い。
— 飛び出しあずにゃん (@tobidashiazunya) January 20, 2024
望月諒子さんの蟻の棲み家を読んでるんだが
— blossom109 (@blossom69109) October 6, 2023
私の理解力が乏しくすごく読みづらい…
最後まで読めるかなぁ📚
【哄(わら)う北斎/望月諒子】好きな浮世絵が題材だったので手にしましたが、読み終えるまで非常に時間がかかりました。正直なところ読みづらい。登場人物がゾロゾロ出てくるのは良いのですが、その場に誰が… → https://t.co/ExAktZclCo #bookmeter
— 蜜井寿里@みすきーあいおー民 (@julimitsui) November 7, 2020
Yahoo!検索でも「望月諒子」と打つと「読みにくい」とサジェストワードが出てきます。
望月諒子氏の作品が読みにくい、読みづらいと言われている理由を調べてみました。
登場人物が多い
読みにくい理由として登場人物が多いことが理由の1つだと考えられます。
【蟻の棲み家(新潮文庫)/望月諒子】ぐいぐい引っ張られて一気読み。ただし、登場人物が多くて頭がとっ散らかってしまい、誰にも感情移入できなかった。 → https://t.co/oPm0ryJNHc #bookmeter
— Miya (@Qve_19620108) June 24, 2022
「呪いの人形」 望月 諒子 7 呪いで人を殺す。どう結ぶのか? と引き付けられた。以外な結論であったが、登場人物が多くて少し混乱し、何度も読み返してしまった。
— T.A (@asian1120) February 12, 2023
・『大絵画展』…登場人物17人
・『ソマリアの海賊』…登場人物16人
・『フェルメールの憂鬱~大絵画展~』…登場人物15人
望月諒子氏の代表作『木部美智子シリーズ』に関しても、
木部美智子等を含むと登場人物は20人を超えている作品もあります。
・『呪い人形』…登場人物21人
・『腐葉土』…登場人物23人
・『蟻の棲み家』…登場人物17人
読みかけの場合、”もう一度登場人を頭にいれ関係性などを整理しなくてはいけない”
と考えると読みにくいと感じるのかもしれませんね。
誰視点か分かりづらい
視点がころころ変わるのも読みにくいと言われる理由だと考えられます。
望月諒子氏の代表作『大絵画展』、『蟻の棲み家』なども作中では登場人物の視点がころころ切り替わります。
登場人物が多いのに加え、視点が何度も切り替わるので、
読者からすると
”現在は誰視点なのか?”、”現在の時系列は?”
と、明確になっていない場合とても分かりづらい
ので読みにくいと感じてしまうのだと考えられます。
呪い人形/望月諒子
— 柊ヒロ (@hiiragi_hirock) September 20, 2023
登場人物が多く、視点もころころ変わるので、私の脳みそでは読み進めるのに苦労した💦
描写も濃密でテンポ感はない。最近では珍しい文体だなぁと思ったら、初出版は二十年近く前らしい。
でも、この著者独特の雰囲気は好きだなー#読了 #読書 #読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/Elxw68MNwr
光文社文庫 望月諒子さんの「フェルメールの憂鬱」読了
— eneneq07(麺活、読書、ビールたまに美術館) (@eneneq071) November 17, 2018
フェルメールの盗難に端を発するコンゲーム。
マネロンや贋作などなどめくるめく展開で面白かった。
でも、語られる視点がころころ変わるので、読みにくい面もありました。#読了 #望月諒子 #光文社文庫 フェルメール pic.twitter.com/eXbn86ZdGx
内容やテーマが難しい
読みにくいと感じる理由にテーマや内容が難しいことも関係していると考えられます。
”絵画”をテーマにしたミステリー『フェルメールの憂鬱』、『大絵画展』、『哄う北斎』の作品は
絵画や古美術のビジネスについての情報が緻密に描かれており、
絵画の知識がない読者からすると、これらの情報を全て理解し読むことは難しいと感じる方も多いようです。
【フェルメールの憂鬱 大絵画展/望月 諒子】絵画の知識があると面白いんでしょうが、解らない方が圧倒的だと思うんですね・・とっちらかってしまってわざと難しくしてるのは狙いなのでしょうか?本筋がフェルメー… →https://t.co/YfMjHgFvM4 #bookmeter
— らび (@copa_fantasia) August 31, 2016
【哄(わら)う北斎/望月諒子】初読み作家さん。難しかった。突然発見されたクリムトをめぐる美術ミステリーかと思いきや、フェノロサコレクションやらCIAやらイギリス貴族やらいろんなものが出てきて、か… → https://t.co/tuaF3RlHXQ #bookmeter
— しろっこ (@shirokko319) October 18, 2021
望月 諒子さん「大絵画展」
— しろくま社長ʕ•ᴥ•ʔ (@whitebear_811) December 6, 2023
新潮文庫の新刊だけど、初出は2011年に光文社から、らしい。
美術品を盗み出す物語。事件が回りくどすぎて脳みそフル回転してやっと理解した。やっぱり実行犯がいちばん大変だね。美術に関する知識があればもっと楽しめたはず🤔 pic.twitter.com/6ez65gGten
登場人物も多く、視点も切り替わる理由から読みにくいと感じる読者が多いようでした。
それに加え、作品のテーマや内容も影響していたと考えられます。
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